初期研修医のローテーションを歓迎いたします
画像診断科では,当院および埼玉医科大学の各病院の初期研修医のみなさんの
ローテーションを歓迎します。
臨床のあらゆる分野において、X線・超音波・
CT・MRI・造影検査などの画像診断の力を抜きに
して診断・治療を語ることはできません。
画像診断装置の急速な進歩により、一昔前には
診断の難しかったさまざまな病変がはっきり
目に見える形でとらえられるようになってきました。
このような今日の画像診断のポテンシャルを
最大限に引き出し、縦横に駆使できる実力を
身につけることは、どの専門科に進むにせよ、
臨床医としての将来に大きな力となってくれます。
さまざまな世界にチャレンジできる初期研修の間に、
画像診断の第一線の現場にじかに触れて、患者さんの状態に応じて最大限の情報を得る
ための検査手法のポイントや、得られた画像に含まれている膨大な情報を的確に読み解き、
重要な所見をもれなく拾い上げていく読影のコツを学んでおくことは、そのための重要な
ステップとなることでしょう。
希望に応じて、全領域をひと通り研修することも、将来専門とする予定の領域について
集中的に学ぶことも可能です。詳細については、医局長までお問い合わせください。
初期研修医の感想
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私は研修2年目の最終月を埼玉医科大学国際医療センター画像診断科で終えました。
選択した理由は2つあり、私は春から呼吸器外科に進むこと決めており、治療方針に
関わる診断を自分でしっかりつけ治療までスムーズに結びつけていくこと、そして
術後予期しない合併症の早期発見のため画像診断を熟知するためです。
研修がスタートして感じたことは、画像診断の奥深さとその診断にかける先生方の思いです。
ほんの僅かな所見と患者さんの背景を頼りに、依頼科の先生に画像から得られる情報を
提供し、その後診断から治療にいたる一連の流れは感無量でした。
研修の流れは、まず研修医が画像を読み、その後マンツーマンで各領域のスペシャリストの
先生に丁寧教えていただくという理想的な環境でした。また、埼玉医科大学国際医療センター
では各領域のスペシャリストの先生方がいてその領域に特化しているので、その領域の画像を
読んだ時に専門的知識に踏み込んで教えていただくこともできるのでそれも魅力の1つです。
そして当院の症例数は豊富で、毎日様々な症例を学ことができ、大変でしたがとても充実して
おりました。特に私は呼吸器に進むので、胸部画像を熱心に教えていただきました。
その中の言葉に「診療に王道はない、しっかり丁寧にやっていきなさい」という言葉はとても
印象的で、今後の私の医師人生の根幹となると思います。酒井文和先生ありがとうございました。
長くなりましたが、自分たちの医療に熱く、治療も見据えて診療している先生方のもとで
研修できて、本当に勉強なりました。心より感謝いたします。ありがとうございました。
山田祐揮先生(2017年3月研修)