画像診断科について
-
国際医療センターでは、各診療科の具体的な診療内容が患者さんにわかりやすいような
診療科名を採用しています。「放射線科」は、研究・教育においては一体性を保ちつつ、
実地臨床においてはそれぞれの診療内容ごとに「画像診断科」「核医学科」「放射線腫瘍科」
として診療に当たっています。画像診断科では、各種画像検査の実施および読影、
ならびに interventional radiology (IVR) を担当しています。
Ｘ線撮影・CT・MRI・超音波検査・
造影検査など、画像診断機器は急速に
進歩しており、さまざまな疾患の画像
所見についての新たな知見も次々と積
み重ねられて、そこから得られる情報
は日々増大の一途です。こうした高度
の画像診断技術を最大限に駆使して、
得られた画像に含まれる膨大な情報を
正確に読み解くことは、もはや一般診
療の片手間に行い得るような時代では
なく、質の高い医療の提供のためには
画像診断に特化したスペシャリストの
存在が不可欠となっています。
画像診断科では、放射線診断専門医と診療放射線技師・看護師などの医療チームで
画像検査を適切に施行し、得られた画像をすみやかに読影してレポートを作成し主治医に
報告しています。こうした画像診断レポートの存在は、臨床各科における迅速・正確な診断、
治療方針の決定、さらには治療効果の判定に重要な役割を果たしています。すべての画像と
読影レポートは専用サーバーに保管され、院内ネットワークを通じて各科の外来・病棟の
電子カルテ端末から閲覧できるようになっています。
放射線科の画像診断と、IVRを専門におこなう臨床科です。
画像検査風景
科内カンファレンス風景
-
画像診断科のうち IVR部門では、画像診断検査で用いられる技術を治療に応用し、
特に穿刺やカテーテルを用いたさまざまな治療を行います。当科では、悪性腫瘍の治療
（動脈塞栓術など）・外傷による動脈性出血の緊急止血・診断不明の病変に対する
CTガイド下の穿刺針生検などを担当しています。
車・バスで約10分のところにある埼玉医科大学病院の放射線科とは密接に連携し、
実質的に一体として運営しています。両病院を行き来して診療に当たっているスタッフ
も多く、このことは国際医療センターだけではカバーできない疾患分野について診療
経験を積み、卒前・卒後教育を充実させるのにも役立っています。