1)画像検査やIVRの実施
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診療放射線技師・看護師などの医療スタッフとともに、臨床各科から依頼される
CT・MRIなどの画像検査を実施します。
個々の症例の検査目的に応じて、情報量の多い画像を得るためのポイントや、
安全に検査を行うために注意すべき点を修得します。
IVR (interventional radiology)の研修では、出血に対する動脈塞栓術、抗癌剤など
の動注療法や化学塞栓療法、CTガイド下の生検やドレナージなどを指導医とともに
実施し、基本の手技、治療方法の選択、カテーテルなどの器材や使用する薬剤の
知識を身につけます。
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撮影された画像データはすべて中央のサーバーに保管され、院内のネットワークを
通じて外来・病棟のすべての電子カルテ端末で見ることができます。画像診断医は、
読影用の高解像度モニタを使ってただちに画像を詳細に観察し、
ほぼすべてのCT・MRI検査に対して検査当日のうちに読影報告書(レポート)を
作成して、院内に配信しています。画像診断医のもっとも重要な業務です。
後期研修医も自ら画像を読影し、
実際に読影レポートを作成します。
研修医の作成したレポートは、
ただちに指導医のチェックを受け、
不正確なところを修正した上で確定
レポートとなり各科に送られます。
それぞれの症例ごとに、基本的な
画像解剖、所見の取り方とその記載
法、鑑別診断の考え方などについて
教科書を読んだだけでは得られない“プロの勘どころ”を、指導医とディスカッション
しながら学ぶことができます。
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症例について、他診療科の主治医や病理診断医とそれぞれの専門の立場から
ディスカッションすることは、画像が表現しているものをより深く理解し、
主治医が画像に何を求めているかを知るために不可欠です。
画像診断科では院内の関連各科
とのカンファレンスを定期的に
行って情報を交換しており、研
修医も研修スケジュールに従っ
て適宜参加します。
また、画像診断科の中で重要
症例を検討・発表するカンファ
レンスと、国際雑誌に発表され
た最先端の情報を共有したりす
るための抄読会を、それぞれ週
1回、朝8:00~9:00に全員参加
で実施しています。
● 科内カンファレンス ● (全員参加)
症例カンファレンス……………………………週1回
外国文献抄読会………………………………週1回
● 院内カンファレンス ● (専門・関心分野に応じて参加)
呼吸器カンファレンス…………………………週1回
循環器シネカンファレンス……………………週1回
婦人科・病理・放射線科カンファレンス……週1回
泌尿器科・画像診断科カンファレンス………週1回
肝・胆・膵カンファレンス………………………週1回
肝・胆・膵病理カンファレンス…………………月1回
脳卒中カンファレンス…………………………週1回
脳腫瘍病理カンファレンス……………………月1回
● 外部とのカンファレンス ● (適宜参加)
東京レントゲンカンファレンス………………月1回
NR懇話会………………………………………月1回
● 学会等主催の教育セミナー ● (適宜参加)
放射線科専門医会・医会セミナー……………年2回
日本医学放射線学会関東地方会セミナー……年1回
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放射線医学・画像診断に関する国内外の学会・
研究会には、後期研修医も可能な限り参加を勧
めており、最先端の研究発表や、重要なテーマ
についての教育講演に接して、up-to-dateな知
識を得られるように配慮しています。
研修開始と同時に全員が日本医学放射線学会に
入会します(これは専門医試験受験のための必
要条件でもあります)。
また、後期研修医自身も上級医の指導のもとに、これらの学会・研究会で発表を
行ないます。発表するテーマの選定から、研究データの収集・分析、発表のための
プレゼンテーション資料の作り方まで、未経験者でもスムーズにできるように
指導しています。現在、後期研修医も国際学会や全国規模の国内学会での
演題発表を多数行っています。
● おもな学会・研究会 ● (適宜参加、演題発表)
日本医学放射線学会総会………………年1回
日本医学放射線学会秋季臨床大会……年1回
日本医学放射線学会関東地方会………年2回
日本磁気共鳴医学会……………………年1回
北米放射線学会(RSNA) ……………年1回
欧州放射線学会 (ECR)………………年1回
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検査を行うための注意点やポイントを修得
2)読影とレポートの作成
“プロの勘どころ”を学ぶことができます
3)カンファレンス
他の診療科との情報交換
4)学会・研究会
後期研修医の方にも、学会・研究会で発表の機会を…
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